育ちざかりの息子は、ご飯がすべて。

今日のお昼ご飯はおにぎりとお味噌汁だったのですが、それを知った息子は不機嫌モードに。

「なんでおにぎりなの?」「なんでツナだけなの?」「なんで?」

そういって、口をとんがらせました。

私は、黙って息子に手のひらを見せます。赤くなった手のひらを。

「おにぎりってさ。熱い炊き立てのご飯じゃないとおいしくできないんだよね。そりゃあもう、熱くて、やけどしそうになるけど、一生懸命握るんだよ。おいしく食べてくれるといいな~と思ってさ。」

私の言葉を、息子はぷいと向けた背中できいています。

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「嫌ならさ、食べなくてもいいんだよ。でも、代わりのものなんてでてこないよ。」

私の言葉を聞き終わらないうちに、息子は黙っておにぎりを食べ始めました。

そして、「もっとお金持ちの家に生まれればよかった」とポツリ。

こんなやり取りが夏休み中、毎日続くのかと思うと憂うつですが、息子に気を遣って、お昼ご飯にお金をかけるつもりはありません。

というか、お金をかけられません・・・。

子供にも、いろんな欲求があります。

「おいしいものが食べたい。」「おいしいおやつが食べたい」「旅行に行きたい」「遊びにも行きたい」

『せっかくの夏休みなんだから』

気持ちはもちろん分かります。分かっています。

私も小さい頃、両親が商売をしていたので、夏休みに家族揃って出かけた思い出はありません。

でも、父がプールに連れて行ってくれたのは、よく覚えています。

それが、とても嬉しかった。

帰りにちょっと高価なアイス-ピンクレディーがCMに出ていた「宝石箱」というアイス-を買ってくれて、それだけで満足できた。

太陽にすかすと、それはキラキラと輝いて、本当に宝石みたいでした。

父に一口あげては、私も一口。

「おいしいね。」「おいしかったね。」

私はそれだけで、十分満たされたし、幸せでした。

息子にも、贅沢はできないけど、そんな小さな幸せを与えてあげたい。

私の両親が、そうしてくれたように。

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