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「会社なんてものを、私は信用していません」と、同僚は言いました。
そして「必要なくなったら平気でクビを切る、そんな会社というものにしがみついて生きていこうとは思いません」とも言いました。
彼女はまだ若く、仕事も出来る人です。
私も子供を産む前、同じように考えていました。
一つの会社にしがみついて生きていくなんてイヤだ。
理不尽な思いをして頭を下げるなんてイヤだ。
割り切りたくなんかない。そんなのカッコ悪い。
会社なんて他にいくらでもあるんだから、いつでも辞めてやる。
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でも、他にいくらでもあったはずの会社は、私が年を取る毎に減っていきました。
昔なら通っていたはずの書類選考にさえ、通らなくなってきたのです。
そして今の私は彼女からしたら、カッコ悪く見えているのでしょう。
今の会社になるべく長く勤めたい。
理不尽なことがあったって、割り切って仕事する。
仕事が円滑に進むのならば、頭だって下げる。
お給料をもらうために。
今の生活を守るために。
カッコ悪くたっていい。
そうやって、みんな必死に生きているんだ。
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