娘のアトピー治療をめぐるダンナと私の対立~その1~

娘のアトピー治療をめぐるダンナと私の対立~その2~

娘のアトピー治療をめぐるダンナと私の対立~その3~

つづきです。

処方されたのは、リドメックスというステロイド、プロトピックとプラスチベースという保湿剤でした。

リドメックスはステロイドの強さからいうと、中間からやや強めというところです。

ステロイドは何日か続けて塗って、肌がきれいになったらプロトピックに替えるよう言われました。

プロトピックはアトピーの症状を抑える塗り薬で、ステロイドは含まれていません。

症状のひどかった四肢にリドメックス、幸い症状がでていない顔にはプロトピック、プラスチベースは全身に塗りました。

広告

ステロイドを塗るようになって1週間後、娘の肌は嘘のようにとてもきれいになりました。

こんなきれいな状態の肌の彼女をみるのは何年ぶりでしょう・・・。

嬉しくて、少しでも長くきれいな状態が保たれるよう、頑張って薬を塗り続けました。

プラスチベースはかなりベタベタするので、家中、お布団までベタベタしましたが、娘が良くなるためだからと家中拭き掃除し、お布団のシーツも毎日替えました。

プラスチベースでテカテカに光る顔を、娘が嫌がることもありましたが、何とか言い聞かせ、塗り続けました。

ワセリンは塗ればその時は保湿にもなりますが、しばらく時間が経つと、すぐカサカサの肌に戻ってしまいました。

赤く血がにじむようになったらステロイド。治ればプロトピック。

そんな治療が1年続きました。

始めはステロイドからプロトピックに切り替える期間が短かったのに、時間が経つにつれ、だんだん長くなっていきました。

体がステロイドに慣れてしまったんでしょうか・・・。

だんだんステロイドを塗る期間が長くなっていき、私は焦りと疑問を持ち始めました。

「いつになったらステロイドをやめられるのだろう?」

ステロイドを塗る期間が長くなってきたことをお医者さんに伝えると、「もう少し強めのステロイドを処方しますので、それで様子を見てください」と言われました。

そして、頑張って治療しましょうね、と。

私は驚きました。

もっと強めのステロイド?これがまた体に慣れてしまって、効かなくなったらまたその上のステロイドを処方される?

まだ幼稚園に行ってる子供なのに?

私は頭が真っ白になりました。

ステロイドは副作用が怖い。使わないに越したことはありません。

でも、かゆがり、血がにじむ娘の小さな手をみて、治してあげたいという一心からステロイドを塗る選択をしました。

私の考えは、間違っていたんだろうか・・・。

私は、処方された強いステロイドを塗ることができずにいました。

保湿剤だけでは、娘の肌はどうにもならないことは分かっていましたが、どうしても塗ることができませんでした。

娘の肌は日に日に悪くなっていきました。

掻き痕がぼこぼこし始め、血が滲むようになって、そこがかさぶたとなりあかい点々が浮かびます。

久しぶりに娘とお風呂に入ったダンナから、「かわいそうに、こんなになって・・・。前はもっときれいやったのに。薬はちゃんと塗っているのか」と聞かれた私は、自分が非難されたようで、感情の波が一気に押し寄せてしまいました。

「手を出さない人は、口も出さないで!毎日、朝晩薬をぬってお医者にも通って、私が一番あの子のことは考えてる。でも、あなたは?あなたは、娘の治療に、何も協力してないじゃない!口ばっかりで!私にだけ責任を押し付けないでよ!」

今考えると、私は精神的に追い詰められていたんだと思います。

ダンナの協力を得られず、誰にも相談できる人もおらず、私一人で抱えてしまっていました。

私はあふれる涙を、どうしても止めることができませんでした。

にほんブログ村 その他生活ブログ 貧乏・生活苦へにほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へにほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

いつもありがとうございます