母のことが好きか?嫌いか?と言われれば、言葉に詰まってしまう。
好きでもあり、嫌いでもあり・・・慕う気持ちもあれば、恨む気持ちもある。
どちらかに突っ切ってしまえば楽なんだろうけど、この相反する感情はいつも私の中にある。
私は母とは合わないと感じていたと書いたけど(母の存在が重い~私に自分の願望を押し付ける母~記事参照)、母も同じことを感じていたようだ。
私は小さい頃、とても気性が激しかったため、母の手をかなり煩わせたらしい。
母の口癖は、「私じゃなかったら、あんたは3回死んでいた」。
広告
私が母親だったから、あんたは今こうして生きていられるけど、他の母親だったら我慢できずにもうとっくに3回くらい殺されている、という意味だ。
いつだったか、母が私に聞いてきたことがある。
「親子でも相性ってあるな。あんたもそう思うやろ?」
母も、私が母に持っている複雑な思いに気づいていたようだった。
でも・・・。
私は認めたくなかった。
母とは合わないと思う反面、そんなことを思うなんてと責める自分もいる。
自分の親なのに、そんな風に思っちゃいけない。
私より兄の方がかわいいと思っていたことは知っている。
いつも遊びに連れて行ってくれるのは父ばかりで、母と一緒に遊びに出かけた記憶は全くない。
そんな恨みに思うことがあっても、曲がりなりにも愛情をもって育ててくれた人。
感謝しなければいけない。
血の繋がった親子なら、相性が合わないなんてことはないはず。
そんなことを思っちゃいけない。
「わからへん・・・」
私がそうつぶやくと、母は「ふん・・・」と鼻で笑った。
・・・ヒキョウモノ・・・
言われるまでもない。
私がそれを一番感じていた。
いつもありがとうございます