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ダンナはここ数ヶ月休みがありません。
私がダンナの浮気を疑いつつも、その可能性を否定するのは、ダンナがそんな忙しさをぬって女に時間を費やすほどパワフルな人ではない、そんな理由もあります。
そんなダンナは、持病に加え、過度の疲労で体がしびれると言い出しました。
ダンナの会社はそれぞれが仕事をとってきて、それをこなしていくというスタイルです。
だから、仕事量を減らすということは、やろうと思えばできるのです。
でも、ダンナはそれをしません。
せっかくダンナの力量を買って頼んできてくれた仕事。それを自分が楽するためだけに断るということがどうしてもできません。
断ったら、それは他の誰かにチャンスを与えることになる。
そうしたらもう、ダンナのところに仕事はこなくなるかもしれない。
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それは、ダンナにとっては倒れるより辛いことのようです。
家族を犠牲にし、自分の体を酷使してまですることなんだろうか…と私は正直、思います。
だけどダンナはその仕事が好きで、若い頃からずっとその道一筋です。
途中、無職になったりして他の仕事に就いたこともありましたが、やはり今の仕事に戻れてよかったと思っているようです。
よくダンナはこの業界の人間は長生きしないと言います。
今のダンナに家族のことを考える余裕はありませんし、昔から自分以外の人のことを考える人でもありません。
だから、いままでも、これからも子供たちのことは私一人で考えないといけないんだろうな…と思います。
夫婦仲がよく、何でも相談し合うというご夫婦を羨ましく思います。
だけど、夫婦にはいろんな形があり、これがダンナと私の夫婦の形なんだろうな…と半分諦めの気持ちでいます。