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我が家は全員持病があります。

中でも息子は特殊な病気で、継続して病院で診てもらっています。

先日、1年に1回行っている息子の検査に行ってきました。

息子と二人で病院の待合で待っていると、「○○(検査名)の用意ができましたよ。○○(息子の名前)くん、どうぞ」と検査技師が呼びにきました。

一人で検査室に入る息子を、私は見送りました。

ダンナと別れたら、私一人で子供たちの将来を引き受けなくちゃいけない。

病気の心配もあるし、お金の心配もある。

私にそんな覚悟があるのか・・・。

待合で待っている間、そんなことをぼんやり考えていました。

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すると、隣にいた年配のご婦人が「お母さん、心配ですね。」と声をかけてくれました。

私が思い詰めた顔をしていたからでしょうか、そのご婦人は私が息子の検査の結果に不安を感じていると思ったようでした。

「私の姪も同じ検査を受けていましてね」とそのご婦人が話してくれました。

息子が受けている検査は特殊な検査なので、同じ検査を受けるという事は、同じ病気なんだろうな・・・と何となく察しがつきました。

姪御さんは生まれつき息子と同じ病気を持っていたけど、30代になった今はだいぶんよくなって、薬も卒業したこと、そして元気に働いていることを話してくれました。

また、そのご婦人自身、生まれつき腎臓が一つしかなく、子供は産めないと若い時にお医者さんに言われて絶望したこと、でも「子供を産むために結婚するんじゃない」という素敵なご主人と出会い結婚したこと、そして奇跡的に妊娠して子供を出産したことを話してくれました。

そして今はいろんな病気でお医者さんにかかっていて、近々手術することも話してくれました。

「ほんとにねぇ、手術なんかもういいんだけどねぇ。もう年だし、いつ逝っても。」

そう言った時、ご婦人の検査の番が来ました。

別れ際、ご婦人は「お母さん、心配ないわよ。大丈夫」と言ってくださいました。

私は「ありがとうございます。お大事に・・・」というのが精一杯でした。

そのご婦人が行ってしまった後、涙がぽろぽろこぼれてきました。

ダンナと家庭内別居をしている私は、いろんな覚悟を決める必要がありました。

誰にも相談できず、一人でずっと悩んでいました。

でも、本当は誰かに助けて欲しかった。

人ごみの中を歩いていて、「助けてー」って大声で言えたら、どんなにいいだろう。

そんなことを何回も思いました。

そのご婦人は、私のそんな思いを「察して」くれたのかもしれません。

見知らぬ人に勇気付けられたのは、初めてでした。

本当に、ありがとうございました。

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